アラブの住所表示

昨今お客様からの依頼で、中東の取引先の事業所の場所をグーグルマップ上で指示して欲しい。
ゆくゆくは各国(中東のみ)の取引リストにその地図情報も加えたいといった意向を持っているとのこと。
はじめに頭に浮かんだのは、しっかりとした調査はしていませんが中東(ここではアラビア語圏)でちゃんとした住所が合って郵便などの配達システムがしっかり整っている国はあるのかという疑問です。
早速ネット検索してみますと、かなり古い記事とはいうものの「やっぱりな。」と思えるブログの投稿が見つかりました。

記事の日付を見ると2006年(13年も昔ではないか)ですが、おそらく状況は今も変わっていないでしょう。
記事の中では「今日の新聞では、ドバイ政府は向こう3年間に正式住所システムを完備し、郵便宅配システムも可能にする、と伝えていました。」という記述が見られましたが、これはまだ整備されていないでしょう。

この地域でちゃんとした住所表記が整備されることが将来的にあるかないかはわかりませんが、しばらくは「何とかストリート」、あるいは「私書箱=住所」のような表示方法なのではないでしょうか。「何とかモスクの東隣2軒目」とかメジャーな場所の近所なら容易に地図上でも探し出せそうですが、そうでなければ初めての人は教えられた住所ではなかなかたどり着けそうもないですね。

 

アラビア語のDTP編集-2-

中東Linkで扱うアラビア語DTP業務では、比較的レイアウト構成の単純なマニュアル(取扱説明書)や、お客様のデザイナーさんが0.1ミリ単位での詳細な指示ををされるカタログなどを取り扱っています。
特にデザイン的要素が高い、カタログ・会社案内などの案件で、左右が反転の状態のレイアウトにあるアラビア語のDTPでは、下図の様な場合はアラビア語用の紙面を作るのに苦労します。
(左)紙面が見開きで構成されていて、画像が2ページにまたがっています (右)背景をそのままにして文字のコラムを反転すると、画像の一部が隠れたり、作成者の意図しない無駄なスペースが出てきたりします。

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中東Linkではこのような場合、まずお客様と相談をし紙面イメージをできるだけ保った状態でアラビア語仕様にページを構成し直します。例えば(左)の場合はノートPCの向きを逆向きにできれば、ほぼ問題台は解決できそうです。(右)の場合は木の向きを逆にするか、一番左のテキストコラムを右から2コラム分使って、中央と右のテキストコラムを1コラムにまとめて左コラムに配置するなどが考えられます。
中東LinkのDTPオペレーターはアラビア語などの反転レイアウトに習熟しており、お客様とネイティブの紙面読者にとって最適な提案をさせていただきます。

新年あけましておめでとうございます

A Happy New Year のアラビア語翻訳は「クッル・アーミン・ワ・アントゥム・ビカイリ」
中東Linkの本年の年賀状はこんな感じです。

せっかく送らせていただく年賀状ですので、小ぶりのカレンダーとして目につく場所に置いていただければと思っております。
ヒジュラ歴は掲載していませんが、ラマダン予定期間のみわかるようにしております。

今年も翻訳・DTP・アテンドなど、中東と日本を結ぶ業務に邁進して参ります。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

2018年仕事納め

本日仕事納めです。
本年も大変お世話になりました。

新年は1月7日(月)より営業いたします。
皆様良いお年をお過ごしください。

来年もアラビア語・ペルシャ語など中東言語を中心とした翻訳・DTP業務、出張・留学サポートに励んでまいります。

アラビア語の月名表記(グレゴリオ暦の月名)

毎年この時期になるとアラビア語版カレンダーの制作依頼をいただくことがままあります。
アラビア語圏でよく用いられるイスラム暦(ヒジュラ暦)のカレンダーを制作することもありますが、今回はグレゴリオ暦の月名だけ紹介しておきます。
エジプトなど一般的な表現のアラビア語と括弧内にシリアやレバノンなどの地域で使用する月名表現を1月から12月まで記載しておきます。

月名については次のホームページでもいろいろ紹介されていますので関心のある方はご覧になってみてください。
http://blog.livedoor.jp/eienf/archives/1062944508.html

http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/date.html

アラビア語の動物の鳴き声

以前にクライアント様の依頼でアラビア語の動物の鳴き声をどのように表記するかを調べたことがあります。日常行っている翻訳業務とは少し異なる依頼ですが。
日本語では犬は「ワンワン」、猫は「ニャー」、にわとりは「コケコッコー」という表現が一般的でしょうか。
英語でも「woof」とか「meow」とか「cock-a-doodle-do」などをよく見かけます。

調べてみるとアラビア語では正確には一般的に使われる「動物の鳴き声」の表記方法がないらしいのです。何人もの証言を得ているわけではありませんが、おそらくそうなのでしょう。
その代わりと言えるかどうかわかりませんが、アラビア語には「犬が吠える」、「猫が鳴く」、「鶏が鳴く(ご丁寧に雄鶏と雌鶏もそれぞれ違う)」といった動詞が細かくあって、それらから派生して「犬の鳴き声」、「猫の鳴き声」、「鶏の鳴き声」など本当にかなりの動物が網羅されているのではないでしょうか。もちろん鳥もその種類によって違いがあるようです。
アラビア語-日本語の辞書にもこのようなコラム記事が掲載されていました。

アラビア語のページですがその一部を紹介したサイトもあるようです。

ペルシャ語入力の注意点

ペルシャ語の文書やウェブサイトを見ると不思議な文字の繋がりに気付きます。


“Wikipediaさんから元画像を拝借”

上記の画像で赤丸の囲み部分、普通に文字を入力するとスペースがない所は文字がつながるはずが、前後の文字が分離して表示されています。
例えば、上の文から引用すると ویکی‌پدیا は文字がすべてつながって ویکیپدیا となってしまうはずなのです。もし文字がつながらないようにするには普通にスペースを入れて ویکی پدیا になるのですが、ここはそれほどスペースが空いていません。
ではなぜそこはスペースではNGなのかといえば、一番問題になりそうなのはこのスペースの前後で改行がされてしまったりする場合があるからでしょう。文字としては開いて見えても、ひと塊で扱い途中で改行されたりしてしまうわけにはいかない語句だからです。
ペルシャ語にこのような扱いをすべき語がいくつかあるようです。

そして、このようにスペースを開けずに文字を繋げないためには該当箇所に「制御文字ZWNJ」というコードを入れていく必要があります。ZWNJはZero width non-joinerの略のようです。以下は入力方法の一例、Windowsのメモ帳の画面上該当箇所で右クリック「ZWNJコード」を挿入。

Windowsメモ帳画面上から右クリック

Wordなどのアプリケーションでも該当箇所にこのZWNJコードを入れる方法はあり、近年は冒頭で紹介したような、スペースを入れずに文字を切り離す形の文書・ウェブサイトは多く見られるようになりました。しかし現在でも1スペースが入っている文書(あるいはスペースの前後で改行されてしまっている文書)、そしてこれは決して絶対NGではないようですが、スペースを入れずにそのまま文字を繋げる記述法をしたものも多く見受けられます。

アラビア語翻訳・DTP編集の「中東Link」の紹介と社員の日々の気付き