「Bayt-l-Hikma」カテゴリーアーカイブ

アラビア語の月名表記(グレゴリオ暦の月名)

毎年この時期になるとアラビア語版カレンダーの制作依頼をいただくことがままあります。
アラビア語圏でよく用いられるイスラム暦(ヒジュラ暦)のカレンダーを制作することもありますが、今回はグレゴリオ暦の月名だけ紹介しておきます。
エジプトなど一般的な表現のアラビア語と括弧内にシリアやレバノンなどの地域で使用する月名表現を1月から12月まで記載しておきます。

月名については次のホームページでもいろいろ紹介されていますので関心のある方はご覧になってみてください。
http://blog.livedoor.jp/eienf/archives/1062944508.html

http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/date.html

アラビア語の動物の鳴き声

以前にクライアント様の依頼でアラビア語の動物の鳴き声をどのように表記するかを調べたことがあります。日常行っている翻訳業務とは少し異なる依頼ですが。
日本語では犬は「ワンワン」、猫は「ニャー」、にわとりは「コケコッコー」という表現が一般的でしょうか。
英語でも「woof」とか「meow」とか「cock-a-doodle-do」などをよく見かけます。

調べてみるとアラビア語では正確には一般的に使われる「動物の鳴き声」の表記方法がないらしいのです。何人もの証言を得ているわけではありませんが、おそらくそうなのでしょう。
その代わりと言えるかどうかわかりませんが、アラビア語には「犬が吠える」、「猫が鳴く」、「鶏が鳴く(ご丁寧に雄鶏と雌鶏もそれぞれ違う)」といった動詞が細かくあって、それらから派生して「犬の鳴き声」、「猫の鳴き声」、「鶏の鳴き声」など本当にかなりの動物が網羅されているのではないでしょうか。もちろん鳥もその種類によって違いがあるようです。
アラビア語-日本語の辞書にもこのようなコラム記事が掲載されていました。

アラビア語のページですがその一部を紹介したサイトもあるようです。

ペルシャ語入力の注意点

ペルシャ語の文書やウェブサイトを見ると不思議な文字の繋がりに気付きます。


“Wikipediaさんから元画像を拝借”

上記の画像で赤丸の囲み部分、普通に文字を入力するとスペースがない所は文字がつながるはずが、前後の文字が分離して表示されています。
例えば、上の文から引用すると ویکی‌پدیا は文字がすべてつながって ویکیپدیا となってしまうはずなのです。もし文字がつながらないようにするには普通にスペースを入れて ویکی پدیا になるのですが、ここはそれほどスペースが空いていません。
ではなぜそこはスペースではNGなのかといえば、一番問題になりそうなのはこのスペースの前後で改行がされてしまったりする場合があるからでしょう。文字としては開いて見えても、ひと塊で扱い途中で改行されたりしてしまうわけにはいかない語句だからです。
ペルシャ語にこのような扱いをすべき語がいくつかあるようです。

そして、このようにスペースを開けずに文字を繋げないためには該当箇所に「制御文字ZWNJ」というコードを入れていく必要があります。ZWNJはZero width non-joinerの略のようです。以下は入力方法の一例、Windowsのメモ帳の画面上該当箇所で右クリック「ZWNJコード」を挿入。

Windowsメモ帳画面上から右クリック

Wordなどのアプリケーションでも該当箇所にこのZWNJコードを入れる方法はあり、近年は冒頭で紹介したような、スペースを入れずに文字を切り離す形の文書・ウェブサイトは多く見られるようになりました。しかし現在でも1スペースが入っている文書(あるいはスペースの前後で改行されてしまっている文書)、そしてこれは決して絶対NGではないようですが、スペースを入れずにそのまま文字を繋げる記述法をしたものも多く見受けられます。

アラビア語の辞書サイト

中東Linkではアラビア語への翻訳の場合ネイティブ翻訳者が翻訳を行っていますが、例え長年の経験のある翻訳でも辞書を参照することがあります。
もっとも経験のある訳者が主に使用する辞書は「英語=>アラビア語」というケースはほとんどなくいわゆる「アラビア語=>アラビア語」の辞書で、「過去に誰かが使った訳文に語彙的な不整合がないか」、「現在使っている訳語の使用方法に本当に誤りがないか」といったところを主に確認するイメージです。
こちらのアラーアラ辞書サイトなどはよく参照されているようです。


またIT関連の翻訳に当たっては、実際に現地のパソコン上でどういった用語になっているか、そしてその表現の用語に翻訳を準拠されることが重要になります。例えばWindowsPCの画面表示などであればこのマイクロソフトポータルのサイトがよく参照されています。

経験豊富なアラビア語ネイティブ翻訳者でも、辞書というのは必須アイテムのようです。

クルド語の話

昨今のイラクのクルディスタン地域(クルド人の居住地域)の自治化に伴い、お客様から「クルド語」への翻訳対応に関するご質問をいただくことが出てまいりました。

クルディスタンはおおよそトルコ・シリア・イラク・イランの4か国にまたがっている地域で、そこで話されている言語がクルド語ということになります。アラビア語の文字や欧文アルファベットを使って文字表記もされており、新聞等の印刷物も発行されているようです。

しかしクルド語と一口に言っても大きく分けて2種類の方言があり、文法なども含め両者の言語体系は大きく違っているということです。
Wikipediaさんの情報では「クルマンジー(北部クルド語、クルド語:Kurmancî ISO 639-3:krm)とソラニー(クルド語:Soranî,سۆرانی ISO 639-3:ckb)があり、前者は、イラククルディスタン北部、カフカース地域、トルコ東部、シリアで話され、イラクでは、「バフディニー」と呼ばれることもある。」ということです。
つまりお客様からクルド語への翻訳を打診された際には「クルマンジー」か「ソラニー」のいずれの方言でまた、「アラビア文字」か「欧文アルファベット表記」かを確認する必要があります。これらの確認漏れをしてしまうと、せっかく翻訳を納品しても実際に役に立たないものになってしまいます。

こちらのサイトにも英文ですが、クルド語についての情報が記載されています。

ペルシャ語の小数点と桁区切りカンマ

前回はアラビア語の数字で使う小数点と桁区切りカンマの形をメモしました。本日はペルシャ語の数字で使う小数点と桁区切りカンマの形をメモしておきます。
これらはアラビア語と同様に、マニュアル・取扱説明書のスペック(製品仕様)欄などで使われるはずなのですが、実際に当社の翻訳業務でもあまり使用例がありません。
以下のウェブサイトを参照するとペルシャ語の場合、小数点は「 / 」の下半分のような形の文字を使います。
桁区切りカンマは数字の右肩に乗る「 ‘ 」アポストロフィーのような形になるようです。
参照元サイトはこちら=>

samplesite

参照元サイトへ=>
翻訳の際あまり使用例がないのは、近年のマニュアルや新聞雑誌、ペルシャ語のウェブサイトなどでも数字は一般的な算用数字を使うことが多くなっているためです。その際は英数字同じ記載方法で、小数点は「 . 」、桁区切りカンマは 「 , 」 を使用します。

もう一つ使用例が少ない理由はこれらの文字を表示できるフォントが少ないこともその理由かと思います。指定のフォントを探してみるとこような表示なります。
pr_decimal

アラビア語の小数点と桁区切りカンマ

前回はアラビア語の文字などの数字の形をメモしました。本日はアラビア語の数字で使う小数点と桁区切りカンマの形をメモしておきます。
これらはアラビア語のマニュアル・取扱説明書のスペック(製品仕様)欄などでよく使われます。
アラビア語の場合、小数点は「 , 」を使いますが、一般的に桁区切りカンマを入れることはありません。
アラビア語は数字の0(ゼロ)が「 ۰ 」なので、普通の小数点では混乱してしまうせいもあるのかもしれません。。

decimal

Wikipediaさんにはこのように記載がありますが、これは正確な情報ではないようです。
稀に資料によって上記のWikipediaさんと同様の記述方法をされたものを見ることもありますが、一部の特殊なケースのようです。

なお昨今はマニュアルや新聞雑誌、アラビア語のウェブサイトなどでは数字は一般的な算用数字を使うことが多くなっていますが、その際は小数点は「 . 」、桁区切りカンマは 「 , 」 で問題ありません。

製品の説明書では数値周りはとても重要な情報です。中東Linkでは翻訳者もチェッカーも入念な確認作業を行います。

アラビア語とペルシャ語の数字の形

今回はアラビア語とペルシャ語の数字の形を紹介します。
数字の形は比較的覚えやすいので、中東Linkのお客様でもDTP後の校正作業などで確認をされている方もおられます。
arprnumber
上がアラビア語の数字です。
下のペルシャ語の数字とだいぶ違うのは4と6だけです。ペルシャ語の5は逆さのハート型。2と3はこんなふうにすると覚えやすいかもしれません。2-3
翻訳時の数値の記載はミスが許されない重要な部分です。中東LinkはTradosなど翻訳ツール使用時の検証と校正時の重点的なチェック項目に「数値の確認」含めケアレスミスの発生をなくす努力をしております。

 

アラビア語とペルシャ語の見分け方

お客様からの依頼で「アラビア語を日本語に翻訳して下さい。」という注文を頂きます。しかし送って頂いた原稿を確認すると、実はアラビア語ではなく、主にイランで使用されているペルシャ語だったということが時々あります。
イランの西側には日本語だと一文字違いの「イラク」があって、同じイスラム教の国でもアラビア語とペルシャ語で使っている言語が違う。しかしどちらの言語もアラビア語系ミミズが這ったような文字を使っている。なんともややこしい地域だと思います。

確かにアラビア語やペルシャ語は若干の言語知識がないと文字を見ただけではどっちが何語がわかりにくいと思います。
以下は2つの言語の簡単な見分け方です。どうぞ参考にしてみてください。

ar1125

(赤囲み)丸の上に点が2個乗っているアルファベットがある。 (緑囲み)ال(または الـ )の形から始まる単語が多い。文中にこの2つの条件が揃っているとこれはほぼアラビア語でしょう。
次にペルシャ語

persian1125

(赤囲み)文字の下に点が3個付いているアルファベットがある。 (黄色囲み)反転した乙の文字の上に一本棒が付いている。 (青囲み)هاى (またはاى)の文字で終わる単語がある。文中にこれらの条件が揃っているとこれはペルシャ語の可能性が高いでしょう。
イランで使用されているのがペルシャ語ですが、隣国アフガニスタンにはほぼ同一言語のダリー語があり、両言語は文字による区別は困難です。
中東Linkは、最もメジャーな中東言語であるアラビア語以外にも、イランのペルシャ語その他の民族言語にも対応できる翻訳者が揃っています。ご気軽にお声がけください。

アラビア語のDTP編集-1-

ウェブサイト「中東Linkプラス」との記事統合に向けて本日より少しずつ過去に取り上げたトピックを、本ブログサイトに再掲載してまいります。

中東Linkのアラビア語DTP編集業務では、家電製品や自動車、機械、医療機器などのマニュアル・カタログ制作をたくさん取り扱っています。
アラビア語やペルシャ語など中東言語で特に手間のかかる部分は、文字の流れが右から左という点です。他の言語のものを鏡に映したような状態のレイアウトにしなければなりません。
下図のようなイメージです。(上図が左から右に記載する言語の場合)

e

ar

⇑アラビアなど中東言語版(鏡に映したような逆版レイアウトにします。)
中東LinkのDTPオペレータは、このような逆版レイアウトのプロフェッショナルです。中東言語の編集案件がございましたら、どうぞご気軽にお声がけ下さい。