「Bayt-l-Hikma」カテゴリーアーカイブ

アラビア語の辞書サイト

中東Linkではアラビア語への翻訳の場合ネイティブ翻訳者が翻訳を行っていますが、例え長年の経験のある翻訳でも辞書を参照することがあります。
もっとも経験のある訳者が主に使用する辞書は「英語=>アラビア語」というケースはほとんどなくいわゆる「アラビア語=>アラビア語」の辞書で、「過去に誰かが使った訳文に語彙的な不整合がないか」、「現在使っている訳語の使用方法に本当に誤りがないか」といったところを主に確認するイメージです。
こちらのアラーアラ辞書サイトなどはよく参照されているようです。


またIT関連の翻訳に当たっては、実際に現地のパソコン上でどういった用語になっているか、そしてその表現の用語に翻訳を準拠されることが重要になります。例えばWindowsPCの画面表示などであればこのマイクロソフトポータルのサイトがよく参照されています。

経験豊富なアラビア語ネイティブ翻訳者でも、辞書というのは必須アイテムのようです。

クルド語の話

昨今のイラクのクルディスタン地域(クルド人の居住地域)の自治化に伴い、お客様から「クルド語」への翻訳対応に関するご質問をいただくことが出てまいりました。

クルディスタンはおおよそトルコ・シリア・イラク・イランの4か国にまたがっている地域で、そこで話されている言語がクルド語ということになります。アラビア語の文字や欧文アルファベットを使って文字表記もされており、新聞等の印刷物も発行されているようです。

しかしクルド語と一口に言っても大きく分けて2種類の方言があり、文法なども含め両者の言語体系は大きく違っているということです。
Wikipediaさんの情報では「クルマンジー(北部クルド語、クルド語:Kurmancî ISO 639-3:krm)とソラニー(クルド語:Soranî,سۆرانی ISO 639-3:ckb)があり、前者は、イラククルディスタン北部、カフカース地域、トルコ東部、シリアで話され、イラクでは、「バフディニー」と呼ばれることもある。」ということです。
つまりお客様からクルド語への翻訳を打診された際には「クルマンジー」か「ソラニー」のいずれの方言でまた、「アラビア文字」か「欧文アルファベット表記」かを確認する必要があります。これらの確認漏れをしてしまうと、せっかく翻訳を納品しても実際に役に立たないものになってしまいます。

こちらのサイトにも英文ですが、クルド語についての情報が記載されています。

アラビア語の小数点と桁区切りカンマ

前回はアラビア語の文字などの数字の形をメモしました。本日はアラビア語の数字で使う小数点と桁区切りカンマの形をメモしておきます。
これらはアラビア語のマニュアル・取扱説明書のスペック(製品仕様)欄などでよく使われます。
アラビア語の場合、小数点は「 , 」を使いますが、一般的に桁区切りカンマを入れることはありません。
アラビア語は数字の0(ゼロ)が「 ۰ 」なので、普通の小数点では混乱してしまうせいもあるのかもしれません。。

decimal

Wikipediaさんにはこのように記載がありますが、これは正確な情報ではないようです。
稀に資料によって上記のWikipediaさんと同様の記述方法をされたものを見ることもありますが、一部の特殊なケースのようです。

なお昨今はマニュアルや新聞雑誌、アラビア語のウェブサイトなどでは数字は一般的な算用数字を使うことが多くなっていますが、その際は小数点は「 . 」、桁区切りカンマは 「 , 」 で問題ありません。

製品の説明書では数値周りはとても重要な情報です。中東Linkでは翻訳者もチェッカーも入念な確認作業を行います。

アラビア語とペルシャ語の数字の形

今回はアラビア語とペルシャ語の数字の形を紹介します。
数字の形は比較的覚えやすいので、中東Linkのお客様でもDTP後の校正作業などで確認をされている方もおられます。
arprnumber
上がアラビア語の数字です。
下のペルシャ語の数字とだいぶ違うのは4と6だけです。ペルシャ語の5は逆さのハート型。2と3はこんなふうにすると覚えやすいかもしれません。2-3
翻訳時の数値の記載はミスが許されない重要な部分です。中東LinkはTradosなど翻訳ツール使用時の検証と校正時の重点的なチェック項目に「数値の確認」含めケアレスミスの発生をなくす努力をしております。

 

アラビア語とペルシャ語の見分け方

お客様からの依頼で「アラビア語を日本語に翻訳して下さい。」という注文を頂きます。しかし送って頂いた原稿を確認すると、実はアラビア語ではなく、主にイランで使用されているペルシャ語だったということが時々あります。
イランの西側には日本語だと一文字違いの「イラク」があって、同じイスラム教の国でもアラビア語とペルシャ語で使っている言語が違う。しかしどちらの言語もアラビア語系ミミズが這ったような文字を使っている。なんともややこしい地域だと思います。

確かにアラビア語やペルシャ語は若干の言語知識がないと文字を見ただけではどっちが何語がわかりにくいと思います。
以下は2つの言語の簡単な見分け方です。どうぞ参考にしてみてください。

ar1125

(赤囲み)丸の上に点が2個乗っているアルファベットがある。 (緑囲み)ال(または الـ )の形から始まる単語が多い。文中にこの2つの条件が揃っているとこれはほぼアラビア語でしょう。
次にペルシャ語

persian1125

(赤囲み)文字の下に点が3個付いているアルファベットがある。 (黄色囲み)反転した乙の文字の上に一本棒が付いている。 (青囲み)هاى (またはاى)の文字で終わる単語がある。文中にこれらの条件が揃っているとこれはペルシャ語の可能性が高いでしょう。
イランで使用されているのがペルシャ語ですが、隣国アフガニスタンにはほぼ同一言語のダリー語があり、両言語は文字による区別は困難です。
中東Linkは、最もメジャーな中東言語であるアラビア語以外にも、イランのペルシャ語その他の民族言語にも対応できる翻訳者が揃っています。ご気軽にお声がけください。