「中東言語の種」カテゴリーアーカイブ

アラビア語の語順について(2)

前回に引き続き文章がアラビア語に翻訳される際の語順に関する記事です。
今回は「南北」と「左右」、「白黒」です。

南北:英語では「north and south」の順番ということですが、アラビア語では
الشمال والجنوب
右から読むので「北(シャマール)と南(ジュヌーブ)」です。
以下は南北イエメンの問題に関する記事

余談ですが、以前「north and south」という名前のトルコのテレビドラマがアラブでも流行したそうです。

左右:英語では「right and left」の順番ということですが、アラビア語でも
اليمين واليسار
右から読むので「右(ヤミーン)と左(ヤサール)」です。

白黒:英語では「black and white」の順番ということですが、アラビア語では
الأبيض والأسود
右から読むので「白(アブヤド)と黒(アスワド)」です。

(記述方法には例外もあると思います。逐語訳的に翻訳原文がある場合はその通りの語順で記載されていることもあると思いますので、あらかじめご了承ください。)

アラビア語の語順について(1)

先日受注した翻訳業務の校正作業の際、妙に気にかかるフレーズがあり少し調べてみました。原文の英語には「…left and right…」と記述されているにもかかわらず、アラビア語の翻訳者は「右と左」の様に語順が入れ替えて翻訳されていました。
考えてみれば日本語でも「左右」、「前後」、「上下」などのようにそれを「右左」、「後前」、「下上」と記載してしまうと違和感のある文章になることに気付きました。
早速ネット検索をすると英語の例でいくつかの記事がすぐに見つかりました。
英語教室・英語学習のウザワシステム教育研究所さんのサイトや
English Cafe Plus For All English Learnersさんのサイトでそれぞれ
「英語の語順に注意!左右?それとも右左?」、「春夏秋冬や東西南北など日本語とは語順が違う英語」というタイトルで記事が紹介されています。
これらの内容はアラビア語でも必ず慣用表現があるはずと思い、早速ネイティブの翻訳者に確認をしてみました。
確認結果をシリーズで何度かに分けて紹介いたします。(記述方法には例外もあると思いますので他の語順で記載されていると誤りというわけではないと思いますので、あらかじめご了承ください。)

まず本日は「春夏秋冬」と「東西南北」から。

春夏秋冬:英語では「winter, spring, summer, fall」の順番ということですが、アラビア語では
الصيف والشتاء والربيع والخريف
右から読むので「夏(サイフ)・冬(シターウ)・春(ラビーウ)・秋(カリーフ)」です。訪れる季節の順番ではないようです。
 
 

東西南北:英語では「north, south, east and west」の順番ということですが、アラビア語では
الشرق والغرب والشمال والجنوب
右から読むので「東(シャルク)・西(ガルブ)・北(シャマール)・南(ジュヌーブ)」です。

ペルシャ語の小数点と桁区切りカンマ

前回はアラビア語の数字で使う小数点と桁区切りカンマの形をメモしました。本日はペルシャ語の数字で使う小数点と桁区切りカンマの形をメモしておきます。
これらはアラビア語と同様に、マニュアル・取扱説明書のスペック(製品仕様)欄などで使われるはずなのですが、実際に当社の翻訳業務でもあまり使用例がありません。
以下のウェブサイトを参照するとペルシャ語の場合、小数点は「 / 」の下半分のような形の文字を使います。
桁区切りカンマは数字の右肩に乗る「 ‘ 」アポストロフィーのような形になるようです。
参照元サイトはこちら=>

samplesite

参照元サイトへ=>
翻訳の際あまり使用例がないのは、近年のマニュアルや新聞雑誌、ペルシャ語のウェブサイトなどでも数字は一般的な算用数字を使うことが多くなっているためです。その際は英数字同じ記載方法で、小数点は「 . 」、桁区切りカンマは 「 , 」 を使用します。

もう一つ使用例が少ない理由はこれらの文字を表示できるフォントが少ないこともその理由かと思います。指定のフォントを探してみるとこような表示なります。
pr_decimal

アラビア語の小数点と桁区切りカンマ

前回はアラビア語の文字などの数字の形をメモしました。本日はアラビア語の数字で使う小数点と桁区切りカンマの形をメモしておきます。
これらはアラビア語のマニュアル・取扱説明書のスペック(製品仕様)欄などでよく使われます。
アラビア語の場合、小数点は「 , 」を使いますが、一般的に桁区切りカンマを入れることはありません。
アラビア語は数字の0(ゼロ)が「 ۰ 」なので、普通の小数点では混乱してしまうせいもあるのかもしれません。。

decimal

Wikipediaさんにはこのように記載がありますが、これは正確な情報ではないようです。
稀に資料によって上記のWikipediaさんと同様の記述方法をされたものを見ることもありますが、一部の特殊なケースのようです。

なお昨今はマニュアルや新聞雑誌、アラビア語のウェブサイトなどでは数字は一般的な算用数字を使うことが多くなっていますが、その際は小数点は「 . 」、桁区切りカンマは 「 , 」 で問題ありません。

製品の説明書では数値周りはとても重要な情報です。中東Linkでは翻訳者もチェッカーも入念な確認作業を行います。

アラビア語とペルシャ語の数字の形

今回はアラビア語とペルシャ語の数字の形を紹介します。
数字の形は比較的覚えやすいので、中東Linkのお客様でもDTP後の校正作業などで確認をされている方もおられます。
arprnumber
上がアラビア語の数字です。
下のペルシャ語の数字とだいぶ違うのは4と6だけです。ペルシャ語の5は逆さのハート型。2と3はこんなふうにすると覚えやすいかもしれません。2-3
翻訳時の数値の記載はミスが許されない重要な部分です。中東LinkはTradosなど翻訳ツール使用時の検証と校正時の重点的なチェック項目に「数値の確認」含めケアレスミスの発生をなくす努力をしております。

 

ウルドゥー語の見分け方

アラビア語やペルシャ語と文字の形が似ている言語の1つにウルドゥー語があります。パキスタンの公用語です。
ウルドゥー語にも特有のアルファベットがありますのでメモしておきます。
urdusample
(赤囲み)単語の最後が「つ」の逆に跳ね返ったような文字がたくさんある。 (緑囲み)文字の上に点でない「♭(フラット)のような形の記号が乗っている文字がある。 (青丸囲み)文末がピリオドでなく「ー(横棒)」になっている。
文中にこれらの条件が揃っているとこれはウルドゥー語の可能性が高いでしょう。
なお、パキスタンのウルドゥー語ですが、実は文字が違うだけで隣国インドのヒンディー語と同じ言語だそうです。インド人とパキスタン人は会話による意思疎通はできますが、筆談はできないということです。
中東Linkは、最もメジャーな中東言語であるアラビア語以外にも、パキスタンのウルドゥー語その他の民族言語にも対応できる翻訳者が揃っています。ご気軽にお声がけください。

 

アラビア語とペルシャ語の見分け方

お客様からの依頼で「アラビア語を日本語に翻訳して下さい。」という注文を頂きます。しかし送って頂いた原稿を確認すると、実はアラビア語ではなくペルシャ語だったということが時々あります。
確かにアラビア語やペルシャ語は若干の言語知識がないと文字を見ただけではどっちが何語がわかりにくいと思います。
以下は2つの言語の簡単な見分け方です。どうぞ参考にしてみてください。

ar1125

(赤囲み)丸の上に点が2個乗っているアルファベットがある。 (緑囲み)ال(または الـ )の形から始まる単語が多い。文中にこの2つの条件が揃っているとこれはほぼアラビア語でしょう。
次にペルシャ語

persian1125

(赤囲み)文字の下に点が3個付いているアルファベットがある。 (黄色囲み)反転した乙の文字の上に一本棒が付いている。 (青囲み)هاى (またはاى)の文字で終わる単語がある。文中にこれらの条件が揃っているとこれはペルシャ語の可能性が高いでしょう。
イランで使用されているのがペルシャ語ですが、隣国アフガニスタンにはほぼ同一言語のダリー語があり、両言語は文字による区別は困難です。
中東Linkは、最もメジャーな中東言語であるアラビア語以外にも、イランのペルシャ語その他の民族言語にも対応できる翻訳者が揃っています。ご気軽にお声がけください。

アラビア語のDTP編集-3-

アラビア語のウェブサイトや印刷物で時々に目にするのは、アラビア語など右から左に書かれる文字に対応していない編集ソフトを使ってしまった結果、下図のように文字が繋がっていない状態で仕上がってしまった文字列です。

blefh     salam2

(左)正しい文字の並びは (右)正しい文字の並びは

dsqht    salam
アラビア語やペルシャ語など右から左に文字が流れる言語は、日本語版や英語版のDTPソフトではその文字方向に対応できない場合が多くあります。
アラビア語やペルシャ語のDTPを専門に行う中東Linkは、言語に特化したDTPソフトを取り揃え対応いたします。

アラビア語のDTP編集-2-

中東Linkで扱うアラビア語DTP業務では、比較的レイアウト構成の単純なマニュアル(取扱説明書)や、お客様のデザイナーさんが0.1ミリ単位での詳細な指示ををされるカタログなどを取り扱っています。
特にデザイン的要素が高い、カタログ・会社案内などの案件で、左右が反転の状態のレイアウトにあるアラビア語のDTPでは、下図の様な場合はアラビア語用の紙面を作るのに苦労します。
(左)紙面が見開きで構成されていて、画像が2ページにまたがっています (右)背景をそのままにして文字のコラムを反転すると、画像の一部が隠れたり、作成者の意図しない無駄なスペースが出てきたりします。

sample1114-1brochure_final2

中東Linkではこのような場合、まずお客様と相談をし紙面イメージをできるだけ保った状態でアラビア語仕様にページを構成し直します。例えば(左)の場合はノートPCの向きを逆向きにできればほぼ問題台は解決できそうです。(右)の場合は木の向きを逆にするか、一番左のテキストコラムを右から2コラム分使って、中央と右のテキストコラムを1コラムにまとめて左コラムに配置するなどが考えられます。
中東LinkのDTPオペレーターはアラビア語などの反転レイアウトに習熟しており、お客様とネイティブの紙面読者にとって最適な提案をさせていただきます。

アラビア語のDTP編集-1-

ウェブサイト「中東Linkプラス」との記事統合に向けて本日より少しずつ過去に取り上げたトピックを、本ブログサイトに再掲載してまいります。

中東Linkのアラビア語DTP編集業務では、家電製品や自動車、機械、医療機器などのマニュアル・カタログ制作をたくさん取り扱っています。
アラビア語やペルシャ語など中東言語で特に手間のかかる部分は、文字の流れが右から左という点です。他の言語のものを鏡に映したような状態のレイアウトにしなければなりません。
下図のようなイメージです。(上図が左から右に記載する言語の場合)

e

ar

⇑アラビアなど中東言語版(鏡に映したような逆版レイアウトにします。)
中東LinkのDTPオペレータは、このような逆版レイアウトのプロフェッショナルです。中東言語の編集案件がございましたら、どうぞご気軽にお声がけ下さい。