「DTP」カテゴリーアーカイブ

アラビア語のDTP編集-3-

アラビア語のウェブサイトや印刷物で時々に目にするのは、アラビア語など右から左に書かれる文字に対応していない編集ソフトを使ってしまった結果、下図のように文字が繋がっていない状態で仕上がってしまった文字列です。

blefh     salam2

(左)正しい文字の並びは (右)正しい文字の並びは

dsqht    salam
アラビア語やペルシャ語など右から左に文字が流れる言語は、日本語版や英語版のDTPソフトではその文字方向に対応できない場合が多くあります。
アラビア語やペルシャ語のDTPを専門に行う中東Linkは、言語に特化したDTPソフトを取り揃え対応いたします。

アラビア語のDTP編集-2-

中東Linkで扱うアラビア語DTP業務では、比較的レイアウト構成の単純なマニュアル(取扱説明書)や、お客様のデザイナーさんが0.1ミリ単位での詳細な指示ををされるカタログなどを取り扱っています。
特にデザイン的要素が高い、カタログ・会社案内などの案件で、左右が反転の状態のレイアウトにあるアラビア語のDTPでは、下図の様な場合はアラビア語用の紙面を作るのに苦労します。
(左)紙面が見開きで構成されていて、画像が2ページにまたがっています (右)背景をそのままにして文字のコラムを反転すると、画像の一部が隠れたり、作成者の意図しない無駄なスペースが出てきたりします。

sample1114-1brochure_final2

中東Linkではこのような場合、まずお客様と相談をし紙面イメージをできるだけ保った状態でアラビア語仕様にページを構成し直します。例えば(左)の場合はノートPCの向きを逆向きにできればほぼ問題台は解決できそうです。(右)の場合は木の向きを逆にするか、一番左のテキストコラムを右から2コラム分使って、中央と右のテキストコラムを1コラムにまとめて左コラムに配置するなどが考えられます。
中東LinkのDTPオペレーターはアラビア語などの反転レイアウトに習熟しており、お客様とネイティブの紙面読者にとって最適な提案をさせていただきます。

アラビア語のDTP編集-1-

ウェブサイト「中東Linkプラス」との記事統合に向けて本日より少しずつ過去に取り上げたトピックを、本ブログサイトに再掲載してまいります。

中東Linkのアラビア語DTP編集業務では、家電製品や自動車、機械、医療機器などのマニュアル・カタログ制作をたくさん取り扱っています。
アラビア語やペルシャ語など中東言語で特に手間のかかる部分は、文字の流れが右から左という点です。他の言語のものを鏡に映したような状態のレイアウトにしなければなりません。
下図のようなイメージです。(上図が左から右に記載する言語の場合)

e

ar

⇑アラビアなど中東言語版(鏡に映したような逆版レイアウトにします。)
中東LinkのDTPオペレータは、このような逆版レイアウトのプロフェッショナルです。中東言語の編集案件がございましたら、どうぞご気軽にお声がけ下さい。

 

Windowsアラビア語版OSを使用する仕事

当社中東Linkでは現地(ヨルダン)で従事するメインの翻訳者以外、業務で使用するパソコンは基本的にWindowsPC、Macintosh共に日本語版のOSを使用しています。
以前はWindows環境では英語版OSでDTP編集等の作業を行う方が使い勝手良いこともありましたが、昨今はOSに左右されることはほとんどなくなってきているようです。
しかし近年増えつつあるマニュアル類の形態の中には、最終的にHTML形式にして製品に付属するCD・DVDなどに同梱したり、Web上で公開するマニュアルとするというものがあり、この最終的にHTML形式になった状態を現地の使用環境で閲覧校正しなければならないことがあります。

もちろん現地では日本語のOSなど使用していません。詳細な統計をとったことはありませんが、ユーザーの多くは英語版OS、そして若干のアラビア語版OSが用いられていることが多いのではないかと思います。そういった意味では本来は英語OSの環境下で確認ができれば良さそうなものですが、お客様にも諸々の思惑があるのでしょうアラビア語の成果物はアラビア語OS環境下での確認との指定がある場合があります。

このような理由で普段使用することがないPCに現地から調達したWindowsのアラビア語OSをセットアップしてその確認環境を整えています。使用アプリケーションの都合から現在もWindowsOSはWindows7です。
アラビア語版OSの大きな特徴はやはりユーザーインターフェイスの左右逆転。スタートボタンは右下端に配置されます。
dt startmenu

左上:デスクトップのインターフェイス
右上:スタートメニュー
下:Internet Explorerアラビア語版
ie

アラビア語と索引-2-

前回はワードのソート機能を使ったアルファベット順の並び替えを紹介しました。しかし、ソートといえばやはりエクセルを使用できないかと考える方のいるのではないでしょうか。
日本語OSの環境下でのエクセルとアラビア語の相性が今ひとつという事情は以前何度かに分けて説明をしました(参照記事へのリンク)が、弊社でも以前エクセルなどの表計算ソフトを使って索引作成のソートを行っていたことがあります。

最近はあまり利用しない方法ですがよろしければ参考にしてみてください。
まず、マニュアルなどを多言展開する場合は通常英語版がベースになりますので、その英語版から索引の内容を全てコピーしてエクセル「A列」に貼り付けます。
IndexCopy1 => EnCopytoExcelgy次に翻訳された本文のアラビア語からインデックスに登録されている各語句をコピーして対応する英語の行にコピーします。
ARCopytoExcel
後はアラビア語の列(この例ではC列)でアルファベット順に並び替えを行います。
Sort1 => Sort2
ソートされました。
Sorted

しかし、いくつか注意が必要です。
(1)前回の記事にも書きましたがアラビ語は文中では定冠詞アリ・フラー( الـ )が語頭に付いていることが多いので、ただソートしただけの状態では( الـ )から始まる単語がやたらと増えてしまいます。(上のサンプルの赤文字部分などが語頭に定冠詞を含む例です)
エクセルはワードと違い「アリフ・ラーを無視してソート」という機能がないようなので、これは後で適切な位置に移動してあげる必要があります。(Excelのに詳しい方なら、適切なマクロを組んでセル文頭の「الـ」(アリフ・ラー)を無視してソートをさせることもできるかもしれません)
(2)索引の中には大きな索引項目内に更に小分けにされた項目が含まれていることがあります。弊社ではぶら下がり項目とよんでおりますが、ぶら下がり項目内の語句まで1つのセルに入れて並び替えをしてしまうと大きな項目の外に出てしまいますので、ぶら下がりに含まれる語句は全てまとめて1つのセルにあらかじめ入れておきます。例えば以下の様なイメージ。
Burasadariしかし並び替え後には小項目までがアルファベット順になるわけではないので、ぶら下がりの小項目は、全体のソート後に手動で並び替える必要があります。

全て並び替えが終わったらワードなどDTP編集ソフトに取り込みやすいテキストデータにして、最後にA, B, Cといったアラビア語のアルファベットを入れて区切れば完成です。
やや原始的な方法にも思いますが、エクセルで対訳状態の一覧を完成させてしまえば、項目抜けなどの心配はまずないので安心です。
ただし、この方法はあくまでも原文の英語と仕上がりのアラビア語が同じページだてで作成されているという事が前提です。

アラビア語と索引-1-

アラビア語版のマニュアル・取扱説明書などの編集作業をしていて、少し厄介なのが索引の編集作業です。「索引」、英語でIndexと表現することもありますが、いわゆる冊子の巻末につく、このようなページです。

sakuinsample index

本文中で使用されている主だった単語や熟語から、該当ページを探し出すために使うのが目的ですが、アラビア語では本文中からテキストを引用すると、多くの場合該当単語の語頭には定冠詞の「الـ」(アリフ・ラー」という文字が付いてしまっています。この文字が付いた状態で集めた単語や熟語を普通にソートをかけると、定冠詞の「الـ」から始まる単語に偏ってしまいます。つまりアルファベットで言うAの字「アリフ」がやたらと増えてしまいます。

この問題を解消するにはWordの機能で「定冠詞アリフ・ラーを省いてソート」をする方法もあります。

SortByWord
中東LinkではDTP編集には専用アプリケーションを使いますので、ワードでのソートを行うことは希ですが、ワードではこのような機能もあるのを知っておいても良いかと思います。
ただし、一つだけ注意が必要なのは「アリフ・ラーを無視してソート」をすると時々ある「定冠詞でないアリフ・ラーから始まる始まる単語」もソートされてしまいますのでよく確認が必要です。

しかし実際に、現地のアラビア語ネイティブが「索引」を利用してマニュアルなどを読むことがあるかですが、日本人なら読者10人中6人が利用するとすれば1人未満という感じではないでしょうか。

次回はExcelを使った索引編集を取り上げます。

アラビア語のイロハニホヘト

アラビア語の翻訳・DTP編集業務を行っていると、手順説明で(A)、(B)、(C)(日本語ですと()イ()ロ(ハ))のような表現がよく登場します。

アラビア語の場合は通常のアルファベット通り表現してしまうとA-B-C-Dは  ث- ت – ب – أ  の様になってB,C, Dが似た形のため分かり難くなってしまいます。そのためアラビア語で手順や箇条書きの(A), (B), (C)を表すときは通常のアルファベット順表記ではなく、アブジャド表記という方法を使います。日本語ではイロハニホヘト的なイメージでしょうか。

アラビア語で書くと

ن – م – ل – ك – ي- ط –  ح – ز – و – هـ – د – ج – ب – أ –
غ – ظ – ض – ذ – خ – ث – ت – ش – ر -ق – ص – ف – ع – س

のような順序になってきます。そして文字をつなげてなんとなく発音しやすく列挙すると。

أبجد هوَّز حُطِّي كلمن سعفص قرشت ثخذ ضظغ

ですが、これにはイロハニホヘトのような意味は特に無いようです。

 

Adobe FrameMakerがアラビア語に対応しました。

http://www.adobe.com/jp/products/framemaker.html

Adobeさんからニュースでこれまでアラビア語未対応だったFrameMakerがアラビア語に対応したということで、早速体験版をダウンロードしてみました。
簡単な検証を行った結果ですが、ある程度限定した条件下であればマニュアル類のアラビア語展開にも使用が可能です。

もう少し詳細なレポートをご希望の方は、当社ウェブサイトよりご一報下さい。

FM2015

アラビア語翻訳のよくある質問-10-「アラビア語文中のダブルクォーテーション」

アラビア語やペルシャ語の翻訳・DTP作業の際、とても混乱してしまうことがあります。
アラビア語の文字列の中に欧文文字を入れて更にそれを「ダブルクォーテーション(二重引用符)」で囲む場合です。
例えばこんな文章(文章はダミ-です。この文に意味はありません)

0303-sample1

このままでは何の変哲もなく問題はありません。この文章のどこが混乱するかといえば、例えば表示スペースがなく次のように改行されてしまった場合です。

0303-sample2

ダブルクォーテーション付く場所にどうにも違和感があります。
では次のようにダブルクォーテーションの位置を変えてみます。

0303-sample3

英語の部分だけ読むとこちらのほうが良い感じもします。
では結論的に上の2つはどちらの記載方法が正しいのか?

どちらでも良いようです。今回はダブルクォーテーション(二重引用符)を例に取りましたが、普通のカッコ( ) でも状況は同じです。
どちらでも良いとは言え、同じ読み物の中で2つの形が混ざっているのはあまり見栄えが良いとはいえません。

 

Adobe FrameMakerの仕事

Adobe FrameMakerはマニュアル類の多言語展開にとても便利なアプリケーションですが、アラビア語・ペルシャ語などの右から左に記載する中東言語には対応していません。
このため多言語展開のベースになるデータがFrameMakerで作成されていても、アラビア語版に展開するときはInDesignなどのアプリケーションで作成する必要があります。

以前(2014年1月)にFrameMakerについて、下記のような記事が出でいました。

http://japan.zdnet.com/pickup/adobe_201401/35042451/

FrameMaker Ver12でアラビア語など右から左に書かれる言語をサポートできるように開発を進めている、ということでしたが先般発売されたVer.12でも中東言語のサポート機能については記載がないのでダメだったのでしょう。
もっとも、仮りにFrameMakerでアラビア語がサポートになっても、これまで多くのデータがInDesignで作成されているので、それをFrameMakerにしていくことは、費用も時間もかかり現実的な作業かどうかは何とも言えません。

中東Linkではベースデータ確認用にFrameMakerも所有しています。
稀にですが、アジア・欧文言語のお仕事でFrameMakerを使うこともあります。

Adobe_FrameMaker_v9.0_icon