アラビア語翻訳翻訳のよくある質問-3-「アラビア語と他の言語の併記」

アラビア語の翻訳とDTPの作業でちょっと面倒なのがアラビア語と欧文文字が併記になる場合です。
当社のお客様も時々語順に混乱して、この語順で大丈夫ですかと問い合わせをいただくことがあります。

特に欧文文字列の途中で改行が入る場合は混乱を招きやすいようです。
右から左に書かれているアラビア語ですが、アラビア語の読者は通常、アラビア語の文字列の中に欧文文字列が混ざると、欧文文字に切り替わったところから、同一行の欧文文字列の先頭を読みに行きます。
下図のイメージ①・②・③の順に読む。

1113-1

 

そして更にややこしいのは、この欧文文字列の途中で改行が入っている場合です。以下の様な感じで読んでいきます。

1113-2

 

中東Linkの翻訳・DTP後の校正作業は、このようなアラビア語の複雑な文字の流れに習熟した校正者が行います。現地に翻訳やDTPを発注なさったお客様も、もし仕上がり内容に不安な点があれば遠慮なくご相談ください。社内のネイティブと日本人の校正者が、すぐさま確認をさせていただきます。

メモ帳(NotePad)を使った入力-アラビア語とエクセルの問題の続き-

再び、アラビア語とエクセルの問題の続きです。
エクセル2002版でワードのように表示がうまくいかない以下の様なケースに中東Linkが対応している方法を説明します。
USA

セル内に上記のようなアラビア語と英語、カッコなどの記号を含んだ文字列を入力したいとします。
通常の入力方法で
الأمريكية
(USA) AMERICA
と入れても

USx

になってしまいます。

セル内の表示が正しくなるようにする方法(Windows環境で作業)は
(1)メモ帳を立ち上げてセル内のテキストをコピー&ペースト。
*メモ帳の起動後入力画面上で右クリックをして「右から左に読む」「Unicode 制御文字の表示」にチェックを付けておいてください。

0

(2)コピー&ペースト後は以下のような表示なるはずです。

1

(3)この状態から正しい表示に修正していきます。
表示に乱れが起きない閉じカッコまでは1行目に残して改行。

2

(4)閉じカッコの後で、PC上で文字の方向効かなくなってしまうようなので、そこに制御文字(左から右)を挿入。ここはそのまま左から右に文字を流し込んでくださいという指定になります。
挿入の仕方は該当箇所で右クリックをして「Unicode 制御文字の挿入」=> 「LRM Left-to-right mark」を選択。

3

(4)一時的に以下の様な表示になります。

4

(5)次の行までカーソルを送って行き、(上記画像の America の後ろの縦棒がカーソル位置)、バックスペースで改行を削除します。

5

(6)最後にこの1行を選択して、エクセルのセル内にペーストすれば終わりです。

かなり面倒で手間のかかる作業です。そしてある程度の言語知識がないとスムーズに作業をすることが難しいかもしれません。

中東Linkはエクセルを使ったアラビア語の入力やリスト作成にも対応可能です。ご気軽にお声がけください。

アラビア語のキー配列と発音記号

アラビア語のWindows用キーボードのの一例です。

key

使用頻度は高くありませんが、上下につく発音記号(シャックル(またはタシュキール))は該当文字の後にShiftで入力する必要があるのでタイピングの手間が倍かかります。

中東Linkはこのようなアラビア語に発音記号を付けた状態の翻訳、DTPの注文も承っております。
shakulmishkal1
上記赤い文字の部分が発音記号です。

アラビア語翻訳のよくある質問-2-

取扱説明書などのアラビア語の翻訳を受注する際、お客様から次のような質問を頂くことがよくあります。
アラビア語の翻訳では文中で一般的な英数字[0-1-2-3-4-5-6-7-8-9]を使うべきでしょうか。あるいはアラビア語特有の数字[٠-٩-٨-٧-٦-٥-٤-٣-٢-١-٠](アラビア語ではこれインド数字と読んでいます)を使うべきでしょうか。という内容です。
結論的にはどちらでも問題ないのですが、一冊の中で2つの数字表記が意味なく混ざって使用されているのは好ましくありません。
また、昨今はインターネットや新聞雑誌などのメディア類では一般的な英数字1-2-3の利用が多いようです。おそらくこれはパソコンなどを使った紙面編集、原稿作成のためアラビア語の数字するのに一手間かかってしまうことが理由ではないかと思います。

中東言語の入力(Excel2002)-問題点4-

先日のアラビア語とエクセルの問題の続きです。
エクセル2002版でワードのように表示がうまくいかないケースに以下の様なケースがあります。
USA

セル上で上記のようなアラビア語と英語、カッコなどの記号を含んだ文字列を入力したいとします。
通常の入力方法で
الأمريكية
(USA) AMERICA
と入れても
الأمريكية
AMERICA
)
USA
)
といれてもうまく表示できません。次のようなってしまうはずです。
USAxx

ワードでは問題がないのですが、この問題は原因はよくわかりません。エクセルやメモ帳などシンプルなエディターソフトでは、複雑な文字方向の制御が効かないためと思われます。

この表示を修正するため、私達は特殊な入力方法をしています。
次回サンプルを付けて説明します。

アラビア語のよくある質問-1-

アラビア語の翻訳内容についてよくある質問を一つ紹介します。
アラビア語では原文の英語に「2~」のように2つの意味の数字が入っていても、アラビア語の訳文内には数字の2(またはアラビア語の数字の「۲」)が入りません。
これは、アラビア語の文法には「双数形」という「2つ~」の意味を持つ単語の形があって、それを使うため数字が文中に現れないのです。
数値や日付などはその限りではありませんが、多くの場合「2つの~」「2日間」「2時間」「2回」など、大抵の場合数字の2を使わずに双数形が使用されています。

 

中東言語の入力(Excel2002)問題点-3-

先日のエクセルの問題の続きです。
エクセル2002版でアラビア語と欧文が併記されたファイルの表示状態は以下のとおりです。
Excel2002

 

正しいキャプチャー通りの表示になっています。
私ども中東Linkのスタッフが、最適と考える「日本語環境でアラビア語をExcelで使う方法」はかなり古いバージョンですがExcel2002版を使用することです。
しかし、実はこれでもワードのように表示がうまくいかないケースが有ります。次回サンプルを付けて説明します。

Adobe FrameMakerの仕事

Adobe FrameMakerはマニュアル類の多言語展開にとても便利なアプリケーションですが、アラビア語・ペルシャ語などの右から左に記載する中東言語には対応していません。
このため多言語展開のベースになるデータがFrameMakerで作成されていても、アラビア語版に展開するときはInDesignなどのアプリケーションで作成する必要があります。

以前(2014年1月)にFrameMakerについて、下記のような記事が出でいました。

http://japan.zdnet.com/pickup/adobe_201401/35042451/

FrameMaker Ver12でアラビア語など右から左に書かれる言語をサポートできるように開発を進めている、ということでしたが先般発売されたVer.12でも中東言語のサポート機能については記載がないのでダメだったのでしょう。
もっとも、仮りにFrameMakerでアラビア語がサポートになっても、これまで多くのデータがInDesignで作成されているので、それをFrameMakerにしていくことは、費用も時間もかかり現実的な作業かどうかは何とも言えません。

中東Linkではベースデータ確認用にFrameMakerも所有しています。
稀にですが、アジア・欧文言語のお仕事でFrameMakerを使うこともあります。

Adobe_FrameMaker_v9.0_icon