アラビア語の暦

中東向けカレンダーの製作依頼を受けることがあります。アラブでは通常2種類の暦が使われているので、少しややこしいですが西暦とイスラム暦の両方が記載されたカレンダーになっています。
下のサンプルでは青色の数字が西暦・赤色の数字がイスラム暦、右から 土=>日=>月=>火=>水=>木=>金。
以前は木・金がお休みの国が多くありましたが、国際取引に支障が出るためか昨今は金・土休みの国がほとんどです。

calendar201506

アラビア語と省略形

メーカーさん関連のお仕事をしていて、昨今特に多いがOSD(On Screen Display)の翻訳です。
OSDはいわゆる液晶画面上の表示で、最近ではありとあらゆる製品に画面表示が搭載されています。OSDをUI(ユーザーインターフェイス)と呼ぶこともあります。

このOSDに登場する語句を翻訳するに当たり非常に困るのが、表示領域に制限があることです。アラビア語は英語のようにHOUR を「H」と略したり、MINUTEを「Min.」としたりという省略がしずらい言語です。

試行錯誤の果てにどうしても、指定領域内に収めることができない場合、①英語のままにする、②文法を無視して本来必要な定冠詞を省く、③スペースは入らないが前後の文字がつながらない制御記号を単語間に挿入して少しでも多くの文字を使用できるようにするなどがあります。

しかしいずれも見栄えや翻訳内容は重視されないので、ユーザーにとってはあまりありがたいとは言えない状態で表示されるユーザーインターフェイスになりそうです。

もうひとつ提案できるとすれば、そのOSDの使用場面が限定されているのであれば、本来「~をXXして下さい。」と訳す語句を、例えば「~して下さい」だけにしてしまう方法もあるかもしれません。

数文字に簡略化してしまうような省略表現のできないアラビア語では限られた文字数で翻訳をしていくには色々と苦労が伴っております。

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