Windowsアラビア語版OSを使用する仕事

当社中東Linkでは現地(ヨルダン)で従事するメインの翻訳者以外、業務で使用するパソコンは基本的にWindowsPC、Macintosh共に日本語版のOSを使用しています。
以前はWindows環境では英語版OSでDTP編集等の作業を行う方が使い勝手良いこともありましたが、昨今はOSに左右されることはほとんどなくなってきているようです。
しかし近年増えつつあるマニュアル類の形態の中には、最終的にHTML形式にして製品に付属するCD・DVDなどに同梱したり、Web上で公開するマニュアルとするというものがあり、この最終的にHTML形式になった状態を現地の使用環境で閲覧校正しなければならないことがあります。

もちろん現地では日本語のOSなど使用していません。詳細な統計をとったことはありませんが、ユーザーの多くは英語版OS、そして若干のアラビア語版OSが用いられていることが多いのではないかと思います。そういった意味では本来は英語OSの環境下で確認ができれば良さそうなものですが、お客様にも諸々の思惑があるのでしょうアラビア語の成果物はアラビア語OS環境下での確認との指定がある場合があります。

このような理由で普段使用することがないPCに現地から調達したWindowsのアラビア語OSをセットアップしてその確認環境を整えています。使用アプリケーションの都合から現在もWindowsOSはWindows7です。
アラビア語版OSの大きな特徴はやはりユーザーインターフェイスの左右逆転。スタートボタンは右下端に配置されます。
dt startmenu

左上:デスクトップのインターフェイス
右上:スタートメニュー
下:Internet Explorerアラビア語版
ie

アラビア語とペルシャ語のLINEスタンプ

6月に個人のデザイナーさんからの依頼があり中東言語版のLINEスタンプの翻訳のお仕事をさせていただきました。
制作したスタンプを申請して承認がおりるまでは通常かなり時間がかかるということでした。
本日依頼主さんから無事承認がおりましたとの連絡を頂いたところです。
残念ながら日本では購入ができないそうですが、中東在住者で関心がある方はアクセスしてみて下さい。
http://line.me/S/sticker/1324336
http://line.me/S/sticker/1324310

arabiran
上の
サンプルは「おはよう!」ですが、「困った」、「何?」、「さよなら」、「気にしないで」など40個が用意されているようです。

ペルシャ語とアラビア語はこう違う

以前こちらにリンクした投稿でアラビア語とペルシャ語を見分ける方法を紹介しました。
先日インターネットを閲覧していて日経ビジネスONLINEさんで「ペルシャ語とアラビア語はこう違う」というタイトルのコラムを見つけました。
少し古く2013年の記事で、全文を読むには簡単な登録も必要なのサイトですが、流れるようなペルシャ文字のカリグラフィー画像も美しく、興味深いコラムでした。関心のある方はご覧になってください。

日経ビジネス

 

 

 

漫画のアラビア語翻訳

日本の漫画(コミックス)は中東でもなかなかの人気だそうです。
日本の漫画をアラビア語やペルシャ語にする場合にとても助かることがあるようです。そればコマ割り。右から左に記載するこれらの言語は、文字は横書きになるものの、右開き(右側が綴じられている)の本になるため日本語のコマ割りがそのまま使え、基本的に吹き出しの中の言葉だけを変える形で中東向けのレイアウトになってしまいます。
また、翻訳ばかりでなく現地でも、日本のマンガに多分に影響を受けたネイティブの漫画家さんもどんどん登場しつつあるようです。

なお、漫画などの大衆娯楽系の文章の翻訳も基本的には正則標準アラビア語(フスハー)で記述されますが、工業製品の取説などの翻訳とはその趣が大きく異なりますので、案件に適した翻訳者が担当する必要があります。
マギ  1609061

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一方コミックスではなくアニメについてはWikipediaさんにも「アラビア語化された日本のアニメ作品一覧」というタイトルで多くの作品が紹介されています。世界に日本をアピールできるのは工業製品ばかりでないというのがよくわかります。

証明書の翻訳

アラビア語の婚姻証明や出生証明などいわゆる公的証明者を英語や日本語に翻訳をすることがありますが、そういった際に非常に頻繁に発生する問題があります。
ほんの一例ですが、例えばアラビア語の綴で「يوسف」(ユースフ)さんという名前の方を日本語や欧文アルファベットで記述しようとするとカタカナなら「ユースフ」、「ヨーセフ」、「ヨセフ」、「ユセフ」・・・欧文アルファベットなら「YUSUF」「YOSEF」「YOUSEF」「YUSIF」・・・など非常に多くの記載方法が存在してしまっています。
日本語の場合はヘボン式ローマ字のように公文書のローマ字記述方法に決まりがあるのでこのような問題が発生しにくいのだと思いますが、アラビア語の場合、同じ人物でもパスポートとIDカードのローマ字記述が違うとか出生証明と婚姻証明の記述が違っているような例を非常に多く見ることがあります。

passsaudi  OmanPass

 

「証明書は出されているが、綴りが違うため本当に同じ人物かが特定できない。」というようなことはありえるのでは無いでしょうか。